時期やシーンを考え、使い心地もしっかりチェックしましょう
では、実際に抱っこひもを選ぶ際にはどのようなことを考慮すればいいのでしょうか。いくつかのポイントを紹介します。
1.いつごろ使うのか
「抱っこひものタイプ」表で紹介したように、抱っこひもにはそれぞれ対象月齢があります。首がすわる前の新生児期から外出するならヨコ抱きができるもの、首がすわってから利用する場合はタテ抱きができればOKなど、使いたい時期によって抱っこひものタイプも決まってきます。せっかく買ったのに使えなかったということがないよう、使用条件はしっかり確認しましょう。2.どんなシーンで使うか
どんなときに使うかも重要なポイント。例えば、家の中で家事をしながら使いたいなら、おんぶができて、ひとりでも脱着が容易なものがおすすめ。よくぐずる赤ちゃんで使用時間が長いなら、装着者の肩や腰に負担がかかりにくいタイプを選びたいものです。また、徒歩で買物に行くことが多ければ、多少脱着が面倒でもしっかりした構造で、両手が自由になるものがいいでしょう。車での外出が多いなら、チャイルドシートへの乗せ降ろしを考えて脱着がラクなものを。ベビーカーの使用がメインで、ぐずったときだけ抱っこひもを使うなら、コンパクトに収納できて携帯性にすぐれ、さっと装着できるものが便利です。3.使い心地
数キロある赤ちゃんを支えるのですから、装着者の体への負担は気になるところ。デザインや機能だけに気を取られて選んだら、肩や腰など体の一部に負担がかかって痛かった、体への負荷が左右対称でなくて使いづらかった、という声もよく聞かれます。ベルト幅が広いもの、ベルトにクッションが入っているもの、赤ちゃんの体重ができるだけ体に均等に分散される構造になっているもののほうが、より疲れにくいといえます。また、赤ちゃんの体のことを考えて、頭や背中にサポーターがついていたり、手足を動かしやすいようにゆったりしたつくりになっているものもあります。実際にいろいろ試着してみて、装着者と赤ちゃんにとって快適なものを選ぶのが一番。お母さんとお父さんで共有するなら、2人とも試してみたほうがいいでしょう。4.デザイン性
ひと昔前は肩ひもをクロスするタイプの抱っこひもが主流でしたが、今はデザインやカラーも豊富になり、おしゃれなものが多彩にそろっています。いくつか持っていて、洋服に合わせて使い分けるという人も。よく使うものですから、自分の好きなデザインをチョイスしたいものです。5.経済的かどうか
いろいろな抱き方ができる抱っこひもは、1つあれば長期間に渡って使えるので、経済的といえるかもしれません。ただし、装着が面倒でかさばるものが多いというデメリットもあります。赤ちゃんの首がすわる前にはほとんど出かけないなら、ヨコ抱きの機能は不要。よりリーズナブルなタテ抱きタイプをいくつか用意して、状況に合わせて使い分けるというのもひとつの手です。6.素材・通気性
抱っこひもの素材と構造もしっかりチェックしましょう。素材はコットン、ポリエステルなどがあり、構造は布で全身をすっぽり覆うスリング型から部分的にメッシュが入っているもの、全体がネット状になっているものまであります。抱っこひもをしていると装着者と赤ちゃんはお互いの体が触れ合って、いつもより熱くなります。特に夏場は汗をかきやすいので、家で洗濯できる素材で、通気性のいいものがおすすめです。
抱っこひもは、使い勝手や使い心地に納得がいかず、買い換える人も多いようです。赤ちゃんの成長と使うシーンをよく考え、きちんと試してから選ぶようにしましょう。
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