フランスの節分

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フランスは、連日零下で厳しい寒さが続いています。

雪が降って喜んでいるのは子供達ですが、実際日常生活にも支障が出てきている程。我が家の排水管が凍りついて、洗濯機も回せない、お風呂にも入れない等不自由な生活を送っています。こんな時、日本の様にスーパー銭湯でも近くにあったらいいのですが・・・

さて、先週の話ですが2月3日は節分でしたね。私達もちょっと遅れて、節分フェットいたしました。近所で仲良くさせていただいている日仏家庭に豆まきをするので一緒にどうぞと誘われ、思わず「いいんですか?」と言ってしまいましたが、家で豆まきをするなど(散らかるし、狭いアパートで)考えた事もありませんでした。節分のお祝いはこちらに来てから初めてのような気がします。もちろん主人も人生初です。旦那達が鬼のお面をつけて妻と子供達皆で勢いよく投げつけました(日頃のうっぷん晴らし!) 。

豆は、大豆でなく白インゲンで代用。本格的な大豆をと、主催者のMさんがパリの日本食屋を駆け回って探されたのですが、どこにも見当たらなかったらしいです(店員曰く、今年は輸入されてないとか)。まあ、歳の分だけ豆を食べるということはできませんでしたが(というか食べきれないくらいのお歳になってますし。汗)、太巻きはちゃんと頂きました。

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各自自分の太巻きを作り、子供達も旦那達もこれまた初めての体験。私の旦那ときたら、巻きすをいきなり半分に折る始末・・・驚。それじゃサンドイッチです。まあ、形は一先ず置いといて、味は相当気に入っておりました。私は、七つの具材をいれると良いと言われ、欲張っていたらとんでもなく太く、人の事を笑えない不格好なものになってしまいました。今年の方角は北北西で、皆で一斉に北北西に向かって私語厳禁で食べるっていう光景は、かなり滑稽で思わず噴き出しそうになりながらも何とか一巻食べ切りました。

節分が厄除けや、立春の意味をあらわすように、フランスにも同時に同じようなお祝い日がありました。2月2日はフランスでクレープを食べる日Chandeleurのお祝日です。クレープは太陽の形に似ていることから、冬の終わり、そして春の訪れを意味し、息子の学校でも給食にソーセージの入ったクレープとデザートにお砂糖がのったクレープを食べたようです。

クレープを焼く時に、左手で硬貨を握って、右手で綺麗にクレープをひっくり返す事が出来たら一年間お金に困らないとか、最初に焼いたクレープは食べずに棚の中に入れておき、腐らなかったらお金に困らないとかその年が豊作になる等と言われているようです。実際、クレープひっくり返すのって案外難しいですよね。私は成功した試しがありませんが……

立春とは名ばかりでまだまだ寒い日が続くようですが、早く本当の春が訪れて欲しいものです。