薬イヤイヤ期のお薬の飲ませ方

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1歳~3歳(薬イヤイヤ期)のお薬の飲ませ方

こんにちは!メディカルパパです。
1歳から3歳のお子さんを持つママさんからの相談で
「子どもが薬を飲まないんです・・・!どうすればいいですか?」
「あかちゃん(0歳)の頃は飲んでくれたのに・・・。」
など、毎日のように質問を受けます。(※意外とパパからは少ない)。

僕自身、息子が1歳~3歳の頃には、粉薬が飲めずに苦労したのでその気持ちが良く分かります。そこで、今日は「1歳~3歳(薬イヤイヤ期)のお薬の飲ませ方」を説明します。

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ポイント1 ~年齢を理解する~

何人も育てているベテランのママさんならピン!とくる話だと思いますが、薬だけでなく食事やお風呂・歯磨きなど何においても、親が思う通りにならないのがこの時期のお子さんです。

◆親が薬に対して「構える」事をやめる。
-親自身が飲ませる前から「飲むかな~、嫌だな~」と思うと、不思議とお子さんに伝わるものです。
◆泣き叫ぶ子どもにしつこく強要しない。
-しつこく強要することで、お薬に対して嫌なイメージができるとなかなか拭えません。
◆薬を嫌がるのは人間の「本能」であると知っておく。
-苦い薬を嫌がることは「本能」でそれを「毒」と感じるからだと言われています。

ポイント2 ~味や見た目を変える~
もし、味や見た目で嫌がるのなら、物理的にそれを隠す事は基本です。

◆味を嫌がる場合は、好きなものに混ぜて味を変える。
(お薬によっては酸味のある食品で苦味が出る事もあるので注意)
◆見た目で嫌がる場合は、見た目を変えたり隠したりする。
-味が苦くても「ピンクの薬」なら飲める!というお子さんも多いです。
(食品に混ぜる時も、色の濃いブドウ・チョコなどを選ぶ)
◆触感や薬の量が多い時は、別の剤系(種類)を医師に相談する。
-粉薬、シロップ、錠剤、チュアブル錠などいろいろあります。

ポイント3 ~タイミングを変える~
子どもが病気の時は「用法」を守れない場合がほとんどです。

◆お子さんの生活リズムを優先する。
(例:寝ているお子さんを起こしてまで薬を飲ませなくも良いでしょう)
◆本当に食後や食前でないといけないか聞いてみる。
(ほとんどの薬は、お薬を飲むことを優先して構わない事が多いです)
◆お薬を飲む時間の間隔を知っておく(聞いておく)。
(例えば、1日3回なら4時間前後、1日2回なら8時間前後という間隔です)

ポイント4 ~心理的な面も考える~
実は、お薬を飲めない原因は心理面かもしれません。

◆子どもに主導権を与える(特にお話ができるお子さん)。
(例:お風呂の前に飲む?それとも後に飲む?とお子さんに選ばせてみる)
◆しっかり説明してみる(それを繰り返す事も大切)。
(お話ができる・できないに関わらず、しっかり説明する事で納得する子もいます)
◆あきらめてみる。
(一定の時間を空けることで簡単に飲めるようになることもあります)

ポイント5 ~いつもと違う環境に変えてみる~

◆遊びを取り入れる。
(遊びの中に薬を入れる。例:○○が終わったら、お薬飲んで、次は△△しようね!)
◆環境を変える。
(例:いつもママならパパが。いつもリビングなら子ども部屋で)
◆子どもに考える隙を与えない。
(ハイ、お薬飲むよー♪と、うがい手洗いなどと生活の一部としてその行為を入れ込む)

いかがだったでしょうか?「1歳~3歳(薬イヤイヤ期)のお薬の飲ませ方」
本当に、この年齢の時期はお薬イヤイヤの「鬼門」であると感じます。物理的な味や見た目の問題と、精神的な問題がどちらも入り混じっていて、どれが原因であるか?とは、一つでは言えない事が多いのです。

では、どうやって僕の息子は克服したか?
それは…「5歳から錠剤に変えた」です。

それまでは粉薬をとても嫌がる子だったので、僕も無理に飲ませないようにしていました。シロップに替える事のできる薬はシロップに替えてもらい、粉薬は基本的にあきらめる。努力をしてダメなときはあきらめる。ただし、飲めなかった事はきちんと医師に伝える。

そして、5歳になった頃、錠剤を試してみたところ、これは全く問題なし。
本人も自信がついたらしく、妹に錠剤が飲める事を自慢しています(笑)。
(※ちなみに娘は、全く問題なく粉薬が飲めますけど…!)
では、次回もお楽しみに!

パパ薬剤師 中村守男(メディカルパパ)