フランスは今、大統領選挙の話題で持ちきりです。フランスの大統領の任期は5年、現職のサルコジ大統領の任期が2012年5月16日に満了後の後継大統領選びとなります。
10名の候補者の第一回目の投票が4月22日に実施され、その時点で50%の票を獲得できていれば大統領が決定されていましたが、この時点で過半数の票に満たなかったので、第一回目投票で1位だった野党の社会党 フランソワ・オランド氏と2位で現職の国民運動連合のニコラ・サルコジ氏の上位2名での決選投票が5月6日に行われます。
第一回目の投票率は、な、なんと80%!選挙は18歳以上の有権者による直接選挙となりますが、日本と比較して投票率の高さに驚かされます。
街頭演説や毎日のようにメトロ入り口では、ビラや候補者の政策内容が書かれた小冊子等が配られ、選挙権が無い私ですが思わず自ら近寄ってビラを受け取りに行ってます。難しい内容ですが、フランス語の勉強に丁度いいです(笑)。
世論調査では、オランド氏の支持率は54%でサルコジ氏は46%と優勢で、17年ぶりの右派奪還に王手がかった大選挙となりそうです。
昨日3時間に及ぶ2人のテレビ討論生中継があり、選挙の行方に興味津々の長男も熱い討論に目が釘付けでした。といっても内容はもちろん理解していないようですが・・・ちなみに長男は第一回目投票からオランド氏を支持。理由は、顔が優しいから。だそうで・・・次男(2歳)にもオランド氏に投票するように訴えていました(笑)が、子供には投票権が無いことを知ってショックを受けてました。しかし幼稚園でも選挙の話で持ちきりだとか。この年齢でも政治に興味を示している(?)ようで微笑ましいです。そりゃ学校の目の前に候補者の看板が立っているし、街中もテレビでも毎日見る話題の有名人ですからね~。
討論後も、私的にはやはりオランド氏が優勢かな~という気がしました。原子力政策についても論争がありましたが、オランド氏は現在の原子力依存度を75%から50%を削減して行くことを目標に掲げており、サルコジ氏は原子力は、これまでのフランスの国策であったことや安価で電力が確保できている状況、労働者への仕事の確保etc.の討論も印象的でした。
果たしてこの経済危機を乗り越えられるべく新大統領に選ばれるのはどちらとなるのでしょうか!?!?
私的にサルコジ婦人(昨年10月に長女出産)が過度にストレスを抱えられて情緒不安定だとか母乳が出なくなったとかという話にちょっと同情してしまうのですが、大統領夫人の気苦労ってのは相当なものなのでしょうね。
※原稿は5月4日時点。6日の選挙でオランド氏が新大統領に選ばれました。