危険を回避する性能
クルマの安全性を考えるもう一つのポイントは、危険回避能力です。ぶつかる、ぶつけられる前に事故に遭わないのがベストです。そのためにはABS(アンチロックブレーキ)やコンピュータを駆使した姿勢制御装置で、急ハンドルや急ブレーキでも安定して曲がる、止まる事ができるという性能。急カーブや濡れた路面での事故を回避する効果があります。
最近では、前方に障害物があると自動ブレーキがかかる装備も選べるようになってきました。
これらの装備も、小さなクルマに詰め込むのは大変。価格もそれだけ高くなりますから、軽自動車やコンパクトカーにはなかなかつけられません。以前は高級車か、オプションで追加できるクルマの装備でしたが、最近ではずいぶんと普及が進んできました。 また、走行ラインを読み取って車が走行ラインからはみ出さないようにする技術なども普及し始めています。
ただし、自動ブレーキシステム搭載だからといっても、メーカーや車種により搭載されている技術も違い、精度もバラバラです。油断することのないよう、安全運転を心がけましょう。
自動車安全情報には、事故を防ぐための「予防安全性能アセスメント」も公表されています。
こちらも参考にしてください。
http://www.nasva.go.jp/mamoru/active_safety_search/
日常の足は小回りと運転のしやすさ
買い物や保育園・幼稚園への送り迎えなど、日常の足として使うクルマは小回りが利き、運転しやすいことが大切。運転のしやすさは、最少回転半径と、クルマのサイズでほぼ決まります。最少回転半径が小さければ、小回りが利くということ。ハンドルの切れ角とホイールベース(前輪と後輪の間隔)の長さなどで決まります。普通は、小さなクルマ、全長が短いクルマほど小回りが利きます。
もう一つの運転のしやすさに影響するクルマの大きさは、言葉を換えればクルマの周辺の見やすさ、確認のしやすさ。クルマが大きければ運転席からの死角(見えない部分)も大きくなります。ワンボックスカー、大型のミニバンなどは、クルマの後ろに子どもがいても、気が付かないかもしれません。助手席側のドアの向こうやクルマの四すみはぶつけたりこすったりしやすいものです。カタログデータでは分からないことですから、運転席に座ってみて、視界の良さ、周辺の確認しやすさを確かめてください。
チャイルドシートを装着するなら
小さなお子さんを乗せるクルマなら、チャイルドシートは必須です。チャイルドシートの基本装着位置は、安全を考慮すれば後部座席。後部座席で赤ちゃんや小さなお子さんをチャイルドシートに乗せて装着しようとすると、どうしても作業のために空間が必要です。その時に邪魔になるのがドア。後部座席のドアがスライドドアだと、作業が随分楽に行えます。片側よりも、両面スライドドアの方が何かと便利です。赤ちゃんを抱っこしたりベビーカーを支えながらドアの開け閉めは大変ですから、できればスライドドアは電動だと楽ですね。
ベビーカーの積み卸しは、トランクのクルマよりも、テールゲートが低い位置から開くハッチバックの方が楽な事は言うまでもありません。
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