赤ちゃんの夜泣きで眠れないから!?
「昨日もよく眠れなかった」「最近なかなか寝つけない」
「朝起きたときに、疲れが残っている」
こんなパパはいないでしょうか?
パパや家族の眠りについて、睡眠を専門に研究されている宮崎総一郎先生に教えていただきました。
宮崎総一郎先生
滋賀医科大学 睡眠学講座教授
日本睡眠学会理事、日本睡眠学会睡眠医療認定医、日本耳鼻咽喉科学会認定医、日本気管食道科学会認定医
仕事が忙しいパパ。よく眠れていないようで、毎日疲れている様子は見られませんか?あるタクシー会社から、「休み明けに事故が多い」という話を聞いたことがあります。
病気や事故とまではいかなくても、「休み明けに頭がボーっとして仕事がはかどらない」という経験があるパパも少なくないのではないでしょうか。
「寝だめ」などと、休日の朝は疲れを取るためにいつもよりゆっくり眠っているパパも多いと思いますが、これが月曜日に睡眠不足を起こしてしまう悪循環のはじまり。いつもより遅く起きることで、寝つく時間も遅くなるというわけです。
本来、人間は日中活動し、夜眠りにつくという生体リズムを持っています。月曜日の睡眠不足の原因は、夜遅く眠ったのに朝決まった時間に起きなくてはならないからです。
週休2日や大型連休が増えた現代では、休日に乱れた睡眠リズムを戻せないまま、ウイークデイを迎えることになってしまっています。
赤ちゃんの夜泣きは一時期のことですから、それが原因ではありません。夫婦で、平日も休日も、朝起きる時間と寝る時間意識することが大切です。
まずは、早く寝ようとするより、朝起きる時間にこだわりましょう。朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、夜の眠気がコントロールされます。
睡眠は働き続けた脳の組織を修復し、回復させてくれます。また疲れた体を回復させる作業も睡眠中に行われています。
子どもと家族の眠りの情報サイト
睡眠時無呼吸症候群(SAS)net
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<子どもと家族の睡眠講座>
イラスト/サカモトアキコ