消防士カレンダー

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今年もあっという間に年の瀬。マルシェドノエルのヴァンショー(シナモン入りのホットワイン)の匂いにそそられてつい足を止めてしまいます。パリの街は観光シーズン真っただ中で、街中は観光客でごった返しています。当のパリジャン達と言えば、ノエルの時期殆ど田舎の家族と過ごすためパリを離れ、うちのアパートもほぼ灯りが消えて誰もいないようです。

毎年この時期になると、火事でもないのに公園や街中で頻繁にポンピエー消防士さんの姿を見かけるようになります。マッチ売りの少女?ではなく毎年恒例の消防士カレンダーを売っているのです。消防士さん自らが家を1軒1軒尋ねる事もあります。以前我が家にも何度か尋ねて来られた事があったのですが、門前払いで今まで一度も買った事がありませんでした。何故ならこの消防士カレンダーの中身は消防士さんの筋肉ムキムキの肉体美を披露したような内容だと聞いた事があり、恥ずかしさから買うことを躊躇していたのです。

でも今年になって寒い中、毎日同じ場所でカレンダーを売っている二人の消防士さんに出会い、勇気を出してこちらから声をかけてみました。「カレンダーを一つ頂きたいのですが、お幾らですか?」と尋ねると「幾らでもいいです」との答えで驚きました。以前(7~8年前)家に回って来られた消防士さんは1部10ユーロだと言っていたが・・・変わったのでしょうか?まあ真相はともかく、説明によると、このカレンダーの収益金は職務中に殉職された消防士やその家族、子供達の為に消防団を通して寄付されるとの事でした。そういう素晴らしい目的だったのですね~そういうことなら何も躊躇せず買えましたのに。

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そして、消防士さんとしばらく話し込んでいるところに何と消防車が現れました!全くの偶然でしたが、一緒にいた息子達もびっくり喜んでいました。消防車の窓からカレンダーを売っている同僚に挨拶して去って行きましたが、やっぱり真っ赤の消防車って格好良くて子供達は大好きですよね。そしてその消防車に乗ってお仕事している消防士さんは、男の子の憧れ!フランスでは男の子の成りたい職業NO.1です。うちの長男も昨年は消防士になりたいと言っていました。夏に日本の幼稚園の七夕さまの短冊にそう書いてありました。先生は現実的でちょっと珍しいとおっしゃっていましたが、フランスでは全然珍しくないので逆に驚いたくらいでした。周りの男の子は確かにゴセイジャーとかヒーロー者が多かったですが・・・

そしてフランスの消防士さんは、日本に比べて市民により近い存在の様な気がします。火事はもちろん、事故や怪我などの時も消防士さんが現れてくれるのです。正にこちらではヒーロー的な存在なのでしょう(しかも身体がガッチリしていてカッコイイ方が多い気が)。

で、カレンダーの中を恐る恐る(興味津々)で一枚ずつページを捲ってみましたところ、「ん???これは?」想像外のものでした。。。いたって普通というか何というか、危険を顧みずに働く消防士さん達の姿。とんだ勘違いでした。あの話は何だったのだろう?以前そういう内容だったのか・・・謎です。2012年は消防士さんに感謝しながら時を刻みたいと思います。